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岩手旅行記 2日目の1

さて、岩手旅行記2日目は

まず釜石の石応寺へのお墓参りから始めました。

釜石の様子は3日目で一緒に書こうと思います。

私の実家のお墓は地震で石がずれてしまったようですが、叔父が兵庫から行って
修復してくれていました。

それでも隣の墓石はずれて後ろの壁に倒れ掛かったまま、そんなお墓があちこちにありました。

お墓詣りしたあとは、いよいよ目的地の吉里吉里へ。

吉里吉里は大槌地区の北に位置する地区でそこにお友達が暮らしています。


Aちゃんが仮設店舗でお店を始めていて、そこにお邪魔しに行きました。


AちゃんとK美さんが一緒に途中まで迎えに来てくれて、
会ったとたんに3人はわずかな時間を惜しむべく
誰にも止められません的な状態でしゃべり始め、
同行の旦那もツグミも蚊帳の外。

店舗へ向かう途中
K美さんのお家があった場所などもみせてもらいましたが、

柱も壁も何もなく土台だけとなってしまった状態。どれだけショックだったかなんて想像しきれないと思いました。
そんな状態のお家が数えきれないほどありました。

高台の方に向かうとなんとか1階部分だけで2階は大丈夫なお家もありましたが
赤いペンキで〇や×の印が付けられていて、それもまた胸が痛かったです。



Aちゃんのお店は望洋ヶ丘という場所にあります。
靴と雑貨、そしてカフェがあり沢山の小物とゆっくりできるカフェが本当に「癒しの場」というかすてきなお店でした。

お店のものも見たいし、おしゃべりもしたいし、そうそう

持参した手作り小物、私のと生徒さんが作ったものすべて託してきました。
とっても喜んでくれて、いろいろと手に取って感心していただいて、なんとお返しにお土産まで頂いてしまいました。

そしてそして、Aちゃんのお嬢さんMちゃんがカフェで手作りランチをごちそうしてくれました。

仮設店舗のランチメニューだと、かんたんなもの?なんて想像しましたが
いえいえ、パスタもいろいろあってなかなか本格的ではありませんか!!!
とてもおいしかった!ケーキもごちそうになりましたがこちらも、超美味!!

どこでもドアがあれば、毎日行っちゃうはず!!

お近くに方はぜひぜひ一度行ってみてください!

その後K美さんが
今生活している仮設住宅に招いてくれて、私たち家族3人とAちゃん4人でお邪魔しました。

狭くて暮らしにくいイメージを抱いていましたが
想像よりもすこし余裕がある広さと感じました。

トイレやお風呂はアパートのユニットですし、押し入れサイズの収納部分もありました。

でもやはり、普通に生活していたらある家財道具がなくなってそうしたところが広さを感じたのかもしれません。

K美さんには来年、新居を建てる計画が進んでいるという嬉しい報告も聞くことができました。



ここは、そのあと案内してもらった大槌町役場、すこし距離をおいて同じような大きな建物が残っていてそっちは公民館。そのほかに残っている建物はほぼなくて遠くに駅があった場所も見えました。

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この建物も1階部分は壁や柱がかろうじて残っている部分もある・・・状態で
建物の向こう側の風景も見えてしまっています。

「〇〇の◎◎さんの息子さんもこの屋上に必死で上がって、それでも波が来てしまって
首まで水につかって…でもなんとか頑張って助かったんだよ」

知らない人だけど、助かってよかった・・・・
そして同時にダメだった人々がたくさんいることも伝わりました。

役場前には献花台があり、誰かのカメラも一緒に置かれていました。一見して被害にあったものでした。

写真にもあるように役場の時計は、津波が到達した時間で止まってしまっていました。

並んでいる公民館の時計は地震が起きた時の時を刻んだまま止まっています。

2つ並んだ建物の時計がほんのわずかな時間に起こってしまったとんでもない出来事を
忘れるべからずとでもいうかのように残っていました。

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ここは大槌地区を一望できる高台の公園です。
すぐ近くに美しい太平洋が広がっているでしょう。
道路があって、そこには小さいながら町が存在したくさんの家があったところ。
静かで、海風が心地よく、自然豊かなこの場所もあの時には地獄絵図だったのだと聞きました。


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この小さなかわいい島はね、
「ひょっこりひょうたん島」なんですよ!
そう、あのテレビ人形劇のモデルになった島です。
私は吉里吉里にあると思い込んでいたこの島は
赤浜地区の海にあったのでした。

以前は引き潮の時にか、渡れる遊歩道があったのか島まで行けたそうですが
今は地盤沈下か地震で地面がずれてしまったせいか島まではいけなくなってしまったのだそうです。

でもかわいい島でした。


Aちゃん、K美さんとはいつまで話しても話尽きず
明日ももう一度来ようかしら!!!と思いましたが
二人とも忙しい身、1日私のために時間を割いてくれたんだから

でも本当に会わなかった年月をあっという間にさかのぼって十代の私たちに戻ったかのようにしゃべれる幸せ、本当に本当に楽しかった。

Aちゃんは相変わらず仕事で多忙そうだったし、K美さんもコツコツと頑張って暮らしていて
みんながそれぞれの暮らしの中で頑張って生きていて

こうしてまたいつか

再会しておしゃべりできたら嬉しいなぁと

元気と勇気とお土産をもらって


私の大好きなお友達との1日が終わりました。



2日目はさらに第二部へと続く。。。
by cowata | 2012-08-11 01:43 | 日々のこと