ビクトリアンのキルト
2007年 05月 22日隣駅のまちであったパッチワークのキルト展がそれです。
以前、ちょっとだけレッスンをさせていただく機会のあった方からご案内のおはがきを頂いていたので、楽しみにしていたのです。
はがきのアドレスを探して行って見ますと、住宅地のなかの一般のお宅・・・。
お玄関があり履物を脱いで上がらせていただきました。
でも、一歩中に入るとお部屋のあちこちにたくさんのキルト♪
おはがきを下さった方が案内をしてくださいました。
実はこちらはまったくの住居だったところをギャラリーとして使われているのだそうでなるほど、ライティングなど展示用のものがきちんと備え付けられています。
和室のお部屋には床の間や元押入れといった空間も素敵な展示スペースです。こちらは先生や先生のお母さまが作られたと言うすばらしい和のキルトが飾られていました。
シックな和布のバッグや、タペストリー、ちょっとしたお細工がなんとも素敵です。
刺し子のような繊細なキルティングが施されたものをも度々目にし、着物地にどのようにこのような細やかなラインを書き込まれるのかお聞きしたところ、サイズから割り出して計算した図案を写すのだと丁寧にご回答いただきました。やはり、基本は一緒ですね。
それからリビングにはビクトリアンの素敵なバッグの数々が。
ビクトリアンはパッチワークにふんだんに装飾効果を用いてその豪華さ、華やかさ、緻密さを楽しむものです(私の解釈ね)。
装飾が中途半端だったり、ごてごて過ぎかしら・・・なんてしり込みしていてはなかなか出来ませんよね。
正直私は殆ど手がけたことはありませんが、見るのは大好きです。
レースや、ブレード、ビーズ、スパングル、ステッチも豪華にしてあるのは本当に潔く,ごてごて感がすっ飛んでしまいます。
おはがきを下さった方のコーナーにもたくさんの素敵な作品がありました。
どれも、どれもエレガントでやさしい作品で、私はその方の雰囲気にはビクトリアンがとてもよく合うと常々思っていました。ここで、やっぱり~~!と確信しました。
それから、それは存じ上げないことでしたが・・・
ある悲しい出来事があったこともお話してくださって、そのお気持ちをキルトすることで癒されたとも伺いました。
そうして出来上がったメモリーキルト、こちらはビクトリアンとはまた違った魅力の作品でしたが魂のこめられた一針、一針が温かさをつたえてくれるようなすばらしいものでした。
先生のお部屋の作品もそれはそれは、素敵な丹精こめて作られたガラス細工のような繊細で優雅な作品に目を奪われっぱなしでありましたが、
私には、あのやさしいメモリーキルトの1枚が深く心に残りました。
Hさん、お声をかけてくださってありがとうございました。
今後も一緒にキルトをライフワークとして愉しみ、そして時々こんな風に再会できたらこんなに嬉しいことはありません。
by cowata
| 2007-05-22 21:59
| patchwork,quilt